*****  2007July3rdTue   *****   シンガポールの税金が変わった話し!    
Tuesday, July 03, 2007, 23:31 - プチニュース
私のふるさと神戸からは、友人の「梅雨で雨が続きじとじとした毎日」という便りが届きました。
そのメールにこちらの時節の話題として「グレイトシンガポールセール」について返信しました。

ところで、今朝の朝刊でもやはり「物品・サービス税の値上げ(GTS)」ついての記事。
買い物客への影響はほとんど見られないというのが大筋です。

というのも、
各商店やスーパーマーケットが自社でGTSの引き上げ分を負担するところが多いからです。
その「グレートシンガポールセール」期間中の限定で、
ブランド衣料専門店は大セールのサービスとしてこれまで通りのGTS5%の支払いで済むなど。
また、比較的大きな買い物をしがちな家電店が集まる商業施設では
現金で支払いに限っての特別サービスとして一部の免税を実施しています。

そして、特定の地域やショッピングモールの商店でもレストランや各店舗がこぞって、
値上がり分の2%をしばらくの間自社で吸収するなどの方針をかかげています。

中には、有名衣料メーカのうち数社が、無期限で値段を据え置くとしています。



ところで、これまでのシンガポールの税金課税の動向についてを振り返りましょう!
政府の税収の拡大(およそ15億$の増収)を目指し物品サービス税の引き上げが掲げられました。
と、同時に法人税の引き下げ(現在20%より18%へ)も発表されました。

GTSに関わる商業者の間の混乱が導入前から新聞紙面を騒がせました。
一部のホテルで7月以降の宿泊者の前払いの宿泊費に掛かるGTS引き上げ分の2%も
7月1日以前から徴収していたことで問題となりました。

当初、
7月1日の税率変更前に7%の税率を適用した場合の罰則は最高禁固7年と罰金とされていました。
しかし、国税庁は今回のホテルの場合については、規則を理解していないためだとして、
訴えるなどの法的措置は取らないとしています。(6月13日付けシンガポール紙ストレーツ・タイムズ)



国会で政府予算案として発表されたのが2月15日。
2007年度の教育相兼第2財務相からの「2007年度の項目」として、GSTを7月引き上げ、
法人税については2008年賦課年度からと表明しました。

今年始め頃の記事、同じく経済紙ビジネス・タイムズには、興味深い調査結果も掲載されています。

この調査の対象は、シンガポールの「企業の最高経営責任者と首脳33人」のみ。
政府は検討中で計画時点でのGSTの引き上げについて意見を求めています。

この調査結果によりますと、3分の2は「賛成」と「反対」がほぼ同じ数で、
残りの3分の1は「どちらとも言えない」と答えています。



そして、来年の1月1日からは、酒税も税率が変わります。
ビールを含む一部の種類が対象で、今後段階的にアルコール度数に応じて課税する方針です。
2008年からアルコール度5.5%以上のビールは税率がアップします!!




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