*****  2007MAR7thWed   *****   硫黄島からの手紙 
Thursday, March 08, 2007, 02:14 - エンターテイメント(MUSIC/MOVIE/BOOKS)
先日NHKのニュースで硫黄島の発掘された兵士の遺骨の慰霊祭の
様子がシンガポールにも届けられていました。

「映画」と「現実」「歴史」が直線状に並んだ瞬間でした。

一方では、2月26日(月)にはアメリカでグラミー賞が発表され
日本のマスコミが映画「硫黄島からの手紙」の受賞の有無を見守っていました。

600通もの日本兵士の書いた手紙が見つかりその手紙をもとに
描かれた作品が「Letters From Iwojima」。
クリンストンイーストウッド監督、渡辺健主演、二宮和也、伊原剛志、中村獅童らが出演しています。
全編日本語にもかかわらずグラミー賞で世界の最高峰の映画として「作品賞」
ならびに「主演男優賞」などにノミネートされ、期待がかかっていました。
「音響編集賞」のみの受賞となりました。

確かに、「音の効果」は素晴らしかったと実感しました!



1944年6月、戦況の悪化の一途をたどる日本軍の戦い、軍事力・兵の数が減りそれでも
死闘の戦いに挑みアメリカ軍を悩ませたという日本兵の勇ましい最期を描いた作品。
そのストーリーもあって、先日の日本のWEB上での調査では、
この映画のイメージワードトップ3は
              1位「悲しい」
              2位「切ない」
              3位「絶望的」でした。

第2次世界大戦の最も悲劇的な戦いと言われている「硫黄島の戦い」を絵描き、
渡辺健演じる中将をはじめ、その部下達の死闘の戦いが、ヒューマン的に描かれている。

私の周りには、
「悲惨な戦争映画の中にもそれぞれの生涯が鮮やかに描かれている」と表現したDJもいました。

確かに、日本の古くからの文化、心の繊細な動き、礼儀などの習慣が細かく描かれています。
私が見たのは、平日のシンガポールの夜の映画館。
シンガポール人・欧米人・日本人が客席にゆったりと座り鑑賞しました。
しかし、それぞれの人々が、笑ったり、泣いたり、ザワッとするシーンが違うことに気が付きました。

それは、今までに見たハリウッド映画の中で描かれている奇妙な日本人とは少し違った観点です。
日本人にとっては「歴史」で学んで知っている周知の事実、
しかしそれを初めて目にする諸外国の方々には、とても滑稽なふるまいや精神もある様でした。

歴史の勉強のためにこの映画を見たいというシンガポール人の知人もいました。

こうした世界各国の人々と芸術鑑賞をするというのは、
コスモポリタンな国シンガポールならではの、また別の楽しみかもしれません。


ピー子はこの映画をなんと評価したんでしょうか????心に残る疑問です。はい。





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