Thursday, July 12, 2007, 08:15 - 美食
さて、大学での試験前!
「友達の家に集まってみんな勉強する!」というのもどこか懐かしい響きで、嬉しいものです。
先週末、シンガポール人の友人の家に中国語クラスの学生7人で集まる事になりました!
そこで、友人がふるまってくれた家庭料理が「ま!さ!に!」ッシンガポールの地元料理の一つです!
シンガポールでは、ご当地の人、食べ物、習慣、学校など全てのものを「ローカル」と呼びます。
その「ローカル料理」と呼ばれる郷土料理の1つに、プラナカン料理があります!
その代表料理が、「ラクサ(LAKSA)」です!ラクサはチリとココナッツミルクを使った絶妙なスープ!
このプラナカン料理は、基本的には中国料理の影響が強いですが、
マレー料理に多い香草やハーブなどのスパイス類もふんだんに使われています。
そもそも「プラナカン」という言葉は、
マレー系(マレーシア半島の土着の民族)と移民とが婚姻することで生まれた人種のことです。
平たく言いますと、異なった人種や民族同士のハーフですね。。。
その昔、中国人やインド人の移民が特に多かったシンガポールでは、
マレー系の人々と、中国系もしくはインド系の人々のハーフです。現在はその子孫が存在します。
時に、プラナカンの人々が国の繁栄を築いて独自の文化を発達させたとも言われています。
プラナカンの人々のうち男性は「ババ」、女性は「ニャニャ」といいます。
そのため、プラナカン料理の別の名前は「ニャニャ料理」と呼ばれます。
2つの人種、つまりは2種類の文化を持ち合わせたプラナカンの人々。
その心身のバランスの良さがゆえに成功した人々が多いと考えれています。
プラナカン料理はシンガポール人の人々にとっては、大切な故郷料理の1つに数えられます!
しかし、手の込んだ料理も多いために、最近では家庭で作られる機会が減ったといわれています。
↓↓↓↓↓写真 Lontong
一品目は、ココナッツミルクとスパイスで煮込んだ豆腐と野菜の煮込み!
右の写真の手前の「葉の形の小皿」は海老の風味がふんだんに香る独特のチリソースです。
ココナッツミルクなども料理へふんだんに使われているのが特徴と言えるでしょう!
白御飯との相性が良く、野菜を比較的多く摂取する日本人の好みの一品です!


↓↓↓↓↓写真 Chiken Curry
「チキンカレー」!これも煮込みメニューです!骨付きの鶏がゴロゴロ入っています、パンを添えて!
「圧力鍋を使ったの???」という質問が出るほどの鶏肉の柔らかい事!!驚
ご覧の通り、家庭用の中華パンで煮込まれています!!
スパイスを混ぜた本格的なカレーの風味!少々刺激のある辛さのメニューです!!


マレー半島とその近郊、インドネシアのペナン島、マラッカ、シンガポールなど
旧植民地で繁栄されたプラナカン料理。
プラナカンの人々はこの地元料理を今に至る後世にまで残しました。
発展させる能力が優れた人種と言われています、食文化を大切に守り現在まで語り継いでいますね。
ところで、マレー料理は宗教上の理由で豚肉が使われる事はありません。
しかし、このプラナカン料理にはそうした厳粛な宗教戒律の一線をも越えています。
つまりは、中華食材のよさを活かして!マレー料理の香り高い風味が加わえています!
手間ヒマがじっくりと掛けられた家庭料理と呼べるでしょう!
最近では、プラナカン料理が食べられる本格的なレストランも少なくなりました。
シンガポールで機会があれば、是非!マレー風のシチュー「ビーフレンダン」も試してみてください!
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