****  2008July13thSun   *****    ミシュラン三ツ星フランス料理シェフ!フランスからモナコへ帰化!富裕層の税金のお話し!  
Sunday, July 13, 2008, 23:33 - プチニュース
先月、フランスの料理会の大物シェフがフランス国籍を捨て世界中で話題となりました!

その理由が、「フランスの税制度の1ツ富裕税を嫌って」というシンプルなものだったのです。
フランスでは、一定額以上の資産を持つ場合、資産評価の最高50%の税率が適用されます。
この富裕税を理由に隣国モナコへ帰化した・・というのが、フランス料理の三ツ星シェフでした!

   アラン・デュカス51歳、1990年に史上最年少の33歳でいわゆるミシュランの3ツ星になりました。
現在、
パリ・ニューヨーク・東京など世界各国に20件以上レストランを持ち抱えるスタッフは2000人!
隣国モナコへ帰化し、TV番組でその理由をはっきりと答えフランス社会へ衝撃を与えました。

今日の写真は、シンガポールの一番の繁華街オーチャード通り。留学の後半、2007年12月に撮影。
国内最大規模のバーゲンに政府・観光庁、市民の熱が入り、今暑い・熱い週末を迎えています!



近年、サルコジ大統領は「フランス料理を世界遺産へ登録する。」と公言してきています。
国が誇る文化であるフランス料理の巨匠シェフだけに、今後、国民への波紋を起こしかねません。

先月(2008年6月25日)の仏・フィガロ誌には、特集記事が組まれました。
その内容は、「この10年でおおそ5000人が富裕税を理由に国籍を捨てた」というもの。
掲載データによりますと、フランスを離れた富裕層の数は、
「2003年 368人」、「2004年 568人」、「2005年 649人」、・・・
そして2007年は、一日に平均で2人が国外へ出国した、というのです。
こうした富裕層の流れで、フランス国外へ流出したお金が推定で320億ユーロ(5兆円)。

また、
アメリカの「フォーブス」誌では2006年に世界の税の悲惨さランキングが発表されています。
TAX MISERYランキングは52位まで挙げられ、やはり1位はフランス、2位中国、3位ベルギー。続・・・。
逆に、税が国民に優しいとされる上位の国が、51位香港、52位アラブ首長国連邦という結果でした。
あえて、税を軽くして世界中の人に集まってもらおうという得策が取られている国です。

ちなみに、このTAX MISERYランキングで、日本は世界で18位、シンガポールは48位でした。



フランスでは、税を軽くしようというサルコジ大統領側と、その一方で
格差社会を減らそうという動きで富裕層への税の負担を重くするという動きが交錯しています。
ヨーロッパでは、市民が希望するとすぐに国を移れてしまうというのが現状です。

国籍を替え活躍する人々。国・地域を選んで暮らす人々。みなさんはどう感じますか???



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