Wednesday, May 16, 2007, 01:21 - イベント
オーチャードロード沿いにある「HERMES」ショップにて開催される展覧会。
サウンドデザイナーの友人に誘われ足を運びました!
ショップの3階では
シンガポールのデザイナーによる「人の体と生体に関するガラス作品」が展示されていました。
芸術作品が放つ、透明感と澄んだ雰囲気に触れ心を完全にリフレッシュさせました。
(展覧会の内容について詳しくは昨日の記事を見てください!
***** 2007May15thTue ***** HERMES SHOPで開催の展覧会!)
そして、しばらく歓談時間を過ごしたのが1、2階の「HERMES」ショップです。
来場者には「シャンパン」がサービスされ、
通常通りの営業のフロアーで「HERMES」の鞄やジュエリーを眺めながらグラスを傾けます。
分かりやすく言いますと、ショップのスタッフは通常通りにフロアーで待機している中、
鞄や小物、衣類などの全てのアイテムが購入できる状態、そこで来場者同士で歓談しています。
私にとって、高嶺の花の「HERMES」ショップのアイテムは
こうして眺めているのがちょうどいい立場だな・・・なんて考えていました。笑
ところで、今日は初めての体験にテンションがすっかり上がってしまいました!
何でしょう???
「HERMES」の鞄の製造工程を鞄職人さんが手作業で行っているのを目の前で見ました。
写真↓↓↓↓↓

気さくな職人さんで、作成中の茶色のバッグを片手に、
「この機械は先端が熱いんだよー、鞄のこの部分にこうして・・・」
と細かな説明をしながら手作業を進めていきます。
3人の友人とこの職人さんの手さばきに目を丸くして見つめていました。
すると気さくな職人さんは、「どんな質問でもいいよー。聞きなさい。」と場をなごませてくれました。
「1つのバッグをどれくらいの時間で仕上げますか?」から始まり、質問がでてくる。でてくる。
「特別な訓練校に通ったのですか?」
「バック職人暦何年ですか?」
「これまでの人生で手がけたバックの数は?」
「ご自身の奥様の好きなバックは???」などなど。
今日この職人さんから学んだ「HERMES」バックと鞄職人について簡単にまとめます。
ヨーロッパには鞄の専門学校の様な訓練校があり、2年通います。
その後、1年間の実技を各ブランドの先輩職人の側で学びます。
レザーのバック作りは基本が同じで、そこから「ルイ・ヴィトン」「フェラガモ」「カルティエ」など
各ブランドの専門職人としての人生をスタートさせます。
この職人さんはこの道30年以上。
一日に2つのバッグを完成させます。
年間に手がけたバッグの数はあまりにも数が多すぎて数えられないそうです。
幅広い富裕層やセレブに世界各国で人気の「ケリーバック」は、シンガポールでも予約から1年待ち
というのが現状でブランド内でも最高の人気を誇るバックの1つです。
奥様は、「HERMES」の最新のモデルのバックを好みがちだと笑っていました。
生涯をかけて磨いた技とブランドへの愛着、それを愛する奥様と共有している様です。
高級鞄のイメージというと、「洗練された」「気品ある」「精巧な技術」などが浮かんでいました。
これからは、それに加えて職人さんの手のぬくもりを感じられそうです。

この職人さんは最後に、名刺を頂いて丁寧に挨拶をして下さいました。
紳士な職人さんの雰囲気に、人生の豊かさや深みを感じ、貴重な時間を過ごす事ができました!
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