*****  2009Feb17thTue   *****   温かく見守られた秋田横手の伝統の祭り「かまくら」のお話し!!  
Tuesday, February 17, 2009, 23:52 - イベント
厳しい真冬の寒さに逆戻りました。神戸の街中でもお昼の1時頃雪がちらついていました。驚
各地で、先週末のぽかぽかとした小春日和の天気から一転、今朝一気に気温が下がりました。

北海道は、週末は3月並みの気温が続いて道路の雪解けもすすんでいました。
しかし、昨日(2月16日)は札幌でも10日ぶりに最高気温が氷点下のままの真冬日となりました。
今日、北海道・新千歳空港や丘珠空港では発着する航空便に欠航が相次ぎました。
オホーツク海の低気圧が発達したために、強い冬型の気圧配置となり風や雪など天候が荒れました。

実は、シンガポール人の友人が「来週“FURANO”の後“OSAKA”へ行くよ!」と連絡をくれました。
今、北海道、明日には来阪する予定です!嬉 
常夏育ちの友人ご一行様達、興奮気味に!?笑 北国の厳しい寒さを伝えれてくれそうです。
今日の写真は、北国から届いたmailに添付された雪景色です!北日本では雪が降り続いています。



ここ数日の寒の戻りが「吉」とでた、お祭があります。東北を代表する秋田県の「かまくら」です!
先週末、(2月)15日〜16日に祭の本番、14日に前夜祭、今朝、祭がしめくくられました!
この「かまくら」というお祭は、小正月行事でかまくらに水神様を祀って新年の平安を祈ります。
横手市内の中心部の4箇所のメイン会場の他に、およそ100基のかまくらが登場します!
なんと、先月23日には既に17人の「かまくら職人」達が作業を始動させていました。
豪雪地の400年の歴史ある伝統の祭!職人達も熟練した雪室を作り上げます!
雪国の横手の幻想的な伝統文化が堪能できると、楽しみにしている方が多いのでしょう。

しかし、今年は、暖冬少雪の気候のために、
開催前から関係者からは「雪国の情緒」が織り出せない・・・と懸念の声があがりました。
秋田地方気象台がまとめたところによりますと、冬型の気圧配置が長続きしないこの冬、
秋田市の先月(1月)の平均気温は1.3℃、平年より1.4℃高く、過去10年間で3番目の暖冬です。
前夜祭(14日)の当日、最高気温は11.5℃と4月上旬並み。と、なってしまったのです。
この日、くしくも雨が降り続き、全国のニュース映像では、
アスファルトの上の雪室(かまくら)に保管のためにビニールシートをかける様子が。
情緒には欠ける、異例な事態となり、祭の開催を心配する関係者の声も同時に報じられていました。

しかし、初日(15)の午後には冬型の気圧配置が強まり、無事に雨は雪に変わりました。
かまくらの前で、元気な子供達が訪れた観光客の方々に、
「入ってたんせ(ください)」と声を掛ける例年通りの祭りの光景となりました。
かまくらの中には、神座を設けて水神様を祀っています。
中でお餅を焼いたり、甘酒を振舞ったり、して遊ぶ民俗行事、雪国らしい素朴で温かいお祭です。

通常、職人達が作る、かまくらの大きさは、直径3.5m、高さ3mほど、
今年は気温が上がり溶けるのも想定されて、少し大き目のサイズで仕上げられたそうです。

最後に、横手の祭「かまくら」の歴史について。
この祭の起こりは、2つの祭だと言い伝えられています。
起源とされるのは、火祭りで、元は幕末期まで内町と呼ばれる武家が中心でした。
その火祭りが、明治時代に町人が行っていた水祭りと混ざって、現在の様になったそうです。
豪雪地帯の横手地域では、冬の厳しさの最中である2月15日の祭に願いを募らせたといいます。

荒れすさぶ吹雪や大雪の日に、かまくらの中で過ごす時間は趣き深いものと想像しています。
今年もこの祭のために横手を訪れた人々の胸には温かい思い出の火が灯さたのでしょう。





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