*****  2007May16thWed   *****   上海ショーロンポーのルーツをたどる in Singapore! 
Thursday, May 17, 2007, 17:30 - 美食
              「ショーロンポーって日本にあるの???」と、尋ねられました。

今日から日本へ一時帰国します!!
中国上海出身の恩師がシンガポールにある上海ショーロンポーの店へランチに連れて下さいました。
この店は、ショーロンボーの本場の味を知る上海の人々が太鼓判を押すお勧め店なのです!

ここで、元祖「ショーロンポー」の中国での由来について、ご紹介しましょう!

その昔、上海ではおやつや軽食としての「点心dian xin」が暮らしに欠かせませんでした。
そして、「点心」が味わえる店の1つとして饅頭店が多数あり、しのぎをけずっていました。
そこで他店で真似のできない饅頭を作ろうと、ショーロンポーを生んだ店の主人は頭をひねりました。
          「肉まんの具はたくさん・皮をできるだけ薄く・肉汁を逃がさない」様にと。

何度も失敗を重ね工夫を凝らして苦労の末にできたのが、この「上海ショーロンポー」のはじまりです。
その製法を見出した饅頭店は、当時から爆発的な人気を誇っていました。
               そして!なんと!現在でも「老舗饅頭店」として存在します。

実は、今日、
私がランチしたこの上海ショウロンポーの店の店主は、上海老舗饅頭で修行を積んでいます。
ですから、店の壁一面には、大きな大きな、本店の老舗饅頭屋の写真がかけられています。

                 さて、ここで!今日のランチメニュー!!について。
なんと!セイロウを一人1つずつオーダーしちゃいます!↓↓↓↓↓ 写真
一番にふわっふわ〜っと湯気がたつショウロンポウ!6つ入った籠が運ばれてきました!



続いてでてきたのは!↓↓↓↓↓ 写真
鳥の酒漬け。生姜と酒、酢で味付けられたアラカルト。独特の風味があります、冷たい一品です!



続いて、↓↓↓↓↓ 写真 ワンタンスープ!!少し塩味のきいた鳥スープに浮かぶワンタン。
スタンダードな味で、このワンタンの具は少量で食べやすく「つるつるっと」口にできます!



次に!↓↓↓↓↓ 写真 揚げたてほやほやの春巻き!!皮のカリカリの食感がたまりません!!
中の具が特徴、よく煮込まれた白菜のが八宝菜のタレの様なあんにからめられています。
この具のドローっとしたあんかけは野菜自体の甘みがギュッと詰まっています。



そして!↓↓↓↓↓ 写真 デザートシャウロンポウ!皮は饅頭のような生地に見えます。



少し豪快に手でつかんで頂きます。一口かじった瞬間!中のジューシーな肉汁が溢れ出します!
この汁は、シャウロンポウよりも多く、なかなか逃がさない様に食べるのは至難の業です!笑

この、デザートシャウロンポウは、具も皮もシャウロンポウとほぼ同じ材料です。
ただ、調理の方法が違います。蒸すのではなく、生のまま油をたくさんひいたフライパンで焼きます。
だから、皮の底の部分はカリカリとした食感で、上の方になるほど柔らかいです。



実は、今日同じ関西出身の日本人の友人も一緒に、このシャウロンポウを食べました。

               「ショーロンポーって日本にあるの???」という質問について。
この友人にとっては、今回が初めて食べるショーロンポーでした。
私は、NHK大阪で番組を担当していた頃に、大阪市・北区の「天神橋筋商店街」というところで、
中国人のオーナーが経営する中華料理屋さんで何度か食べた事がありました。
この店は典型的な日本の商店街の中で異彩を放ちます、庶民的な香りのするショーロンポーでした。

しかし、日本の暮らしの中のショウロンポーは、シンガポールの生活の様に身近ではありません。
ここでは、バラエティーに富んだショーロンポーがいつでも気軽に食べられるのも大きな特徴ですね!シンガポールには、
台湾からのチェーンの有名店や、チャイナタウンや飲食店街の個人経営の中華料理店など。

ショウロンポーはシンガポールの人々の暮らしに溶け込んでいる食事の1つといえるでしょう!  



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