Wednesday, October 17, 2007, 23:02 - プチニュース
今日のシンガポールは日中街中を歩いていますとジリジリと正に真夏の太陽が照り付けていました。

さて、先週見た映画の話から度々シンガポールの報道規制について軽くふれていました。
そんな最中の10月17日本日の午後、配信されたウェブニュースに関連記事を見つけました!
昨日毎年恒例の「2007年報道の自由度ランキング」が発表されています。
これは報道の自由を守る活動を続ける団体「国境なき記者団」が1985年から発表しています!
このグループはパリに本部を置く、国際ジャーナリスト組織です。
この番付には世界の169カ国が格付けされています。
はじめに、母国、日本のランキングから!37位!2006年の51位からかなりの上昇を見せています。
しかし、この報告によりますと、
「去年、日本経済新聞社本社に火炎瓶が投げつけられた事についてナショナリズムの隆盛によるとし、外国人テレビクルーに対する襲撃や、政府が記者クラブ制度の改革を遮っている」
など調査団体によって指摘されました。

ところで、世界で一番の自由がある報道の国に輝いたのはアイスランドとノルウェーの2カ国。
また、「G8」加盟国に限定しますと、カナダが最高位の18位です。次にドイツ20位、イギリス24位、
フランス31位、イタリア35位、日本(37位)、アメリカ48位、ロシア144位と続きました。
さて、シンガポールについてですが、今回は141位、2006年が146位、2005年140位、
2006年度の報告によりますと、
国際ニュース、国内政治のニュースになると、厳格な検閲を行うと指摘しています。
また、政府は出版物、映画、宗教、政治に関するウェブサイトを特定の免許を付与し管理しつつ、
国家安全保障を確保のために厳しい法律を行使している、との項目もあります。


ちなみに、「2007年報道の自由度ランキング」東南アジアの近隣国では、
インドネシア100位、マレーシア124位、タイ135位、ベトナム162位、でした。
そして、最下位の国はエトリア、報道内容を理由に多数の外国人記者を収監しているとされています。
去年までのランキングでは最下位は5年連続で北朝鮮でしたが、1位ランクを上げ168位へ。
さて、シンガポールの報道規制には歴史的背景が大きく影響しています。
1965年の独立の後、首相のリー・クアンユーは、さまざまな開発政策を掲げ国の発展を目指しました。その独裁体制の下での開発政策には、ハブ空港整備(チャンギ空港)、関税廃止、教育水準の向上、
マナー管理(チューインガム、落書き、公道上での泥酔、拳銃の発射などの禁止)など、
通商都市国家の概念で法律を定める事でアジアの国々の中で有数の経済発展を成し遂げました。
シンガポールの公用語は、英語、中国語、マレー語、タミル語。
新聞、TV、ラジオ、雑誌、映画、インターネットなど多種ある現在のメディアを厳格な規制で
取り締まる政府の根本には、「国全体のために良しとするマスコミづくり」があります。
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