Wednesday, April 18, 2007, 23:34 - 健康・栄養
中国の伝統文化の色濃く残るシンガポール、数ある漢方薬の専門店、
有名店の1件へ連れて行ってもらいました!
店内は初めて見るものばかり!驚く事にたくさんの店員さんが働いています。
店の奥のガラスケースの中には大切な宝石を飾るようなコーナーが、
真っ赤な生地の上に並んでいる植物は、「高級ジンセン」です。
ハーブティーの草花の袋詰、用途別の漢方ドリンクの素の詰め合わせ、
きくらげ、貝柱などの乾燥食材など。
今日のプロモーション(店先で試飲できる)のは「かえるの卵巣」
雪の降るところに住むかえるの卵巣がふんだんに浮かべられた瓶詰め、
直径7〜8mmのゼリー状に見えるこの物体はツバメの巣と同じ効果があるのだとか。。。
さぁ、今日は初心者の私でも気軽に試せる一つを紹介しましょう!
「羅漢果(らかんか)=(lou han guo)ウリ科ツルレイシ属(ニガウリ属)つる植物」
その果実は握りこぶし大の大きさ。
中国漢方では、咳止め、肺・喉に潤いを与えるとして重宝されてきています。
その名からも分かりますね、仏教の「羅漢」から名づけられています。
シンガポールではこの羅漢果の乾燥果実の他、インスタントのパウダー羅漢果ドリンクもあります。
日本でも羅漢果の果実の抽出物から作ったのど飴も健康食品の1つとして販売されています。
らかんかの果実はその強い甘味が特徴です。
また、その甘味成分の1つが特殊で、人の体ではエネルギーとして吸収できないため
そこへ着目し、ダイエット食の甘味として加えられる事もあります。

摂取の方法は、ハーブティーと同じようにお湯で煎ります。
この1つの実に対して水1リットル分つくれます。それでも充分な甘みが味わえます。
香りは、一度体験すると忘れないですね。漢方らしい独特の香りと濃い甘みがあります。
らかんかを使った栄養ドリンク試してみました。
↑↑↑↑↑写真 器にかすかに残るキャラメル色の液体は「羅漢果ドリンク」そのものです。
飲み込んだ後にものどに甘みが残ります。この残る感じが鎮咳作用につながるそうです。
のど飴を食べた後のしっとりした感じがしばらく続きます。

ところで、羅漢果の名前の由来は、中国広西チワン族自治区で、その昔、
この果実が特殊の効果を持つ事から、仏教の聖人賢者の「羅漢」の様だと称えられました。
また、まん丸の実が剃髪した羅漢の頭に見える事からも由来すると言われています。
店頭で教わった「らかんか」の実の選び方です。
日本の漢方薬・中国の輸入品を扱う店と同様にシンガポールでも乾燥させた果実です。
厚い皮から中身が離れていないものが良い品質だそうです。
これには、耳の近くで振れば分かります。「からから」という音がしなければOK!!
乾燥させたものを砕いて煎じて羅漢果茶として飲む事もあります。
甘みを食品添加物、エタノールや水と混ぜた者を羅漢果抽出物食品の材料として、、、など、
中国においては、経験的に喉や肺を潤す、便秘解消の効果もあると長い時を経て伝えられてきました。
この日の漢方薬見学ツアー!?では初心者にはぴったりな素材でした。
人それぞれの生活や体に合う漢方の摂取方法というのは違うでしょう。
いろいろな素材をいろいろな方法で試してみたいと思いました。
コホンッ、コホンッ、、、
あまり話しすぎると、せっかくらかんかドリンクで与えた喉の潤いが乾きます、、、この辺で!笑
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