Wednesday, September 19, 2007, 23:17 - イベント
昨日の記事に引き続いて、世界中の華僑の人々によって祝われている祭り「中秋節」について。
シンガポールでは人口の78％以上が中華系の人々で「華人」と呼ばれています。
ここシンガポールで暮らしていますと、その華人の数々の風習に触れることができます。
毎年、旧暦の8月15日。一年で月が丸く最も美しい秋、「十五夜の夜」に皆で月見をします。
今年は来週の火曜日、9月25日が「中秋祭」！！
そして、
祭りの当日までに、会社や親戚で配る伝統的な月見菓子が「月餅（げっぺい＝ムーンケーキ）」です！
「月餅」は中国の古くから伝わる菓子、現在の華人にとっては日本のお歳暮の様な存在です。
私は今年で2度目のシンガポールで迎える中秋節！去年は、産まれて初めて「月餅」を頂きました！
去年、「月餅」を下さったのは、シンガポールで仕事する友人でした。
その時、「カロリーが高いから気をつけなさい！」と手渡されました！驚
「一日一切れづつ食べるんだよ、くれぐれも食すぎちゃ駄目だよ！」と念をおされました。笑
さて、今日はクラスメイトのベトナム人の友人が、ベトナムの「月餅」を皆に分けてくれました！喜
10人程の学生と、台湾・上海からの先生も共に。その習慣に習って、「一切れづつ」頂きました！
諸外国からの学生は「ベトナムにも月餅があるの？？？初めて聞いた！」と言います。
シンガポール人の友人でさえ、「ベトナムの月餅は初めて食べる！」と物珍しそうにしています！
（シンガポールの「ムーンケーキ」も合わせて持ってきてくれた友人がいました、後日紹介しましょう！）
シンガポールの月餅と見た目は同じ、大きさは肉まん程、数種類の具材、餡が皮に包まれています。
ベトナムの「月餅」は4つ入りで1箱、30＄（シンガポール）程＝2240円（1��74円換算）！高価です！
餡の真ん中には、真ん丸い「月」を連想する、塩漬けの卵の黄身。これもシンガポールと同じ！
しかし、中身は少し違います。
加工した鶏肉、フカヒレ、カシューナッツ、れんこん、ゴマ、などの具材を混ぜ、詰められています。
↓↓↓↓↓ 写真 口にしますと、とっても特別な風味！中華独特の甘辛味の肉の香りが漂います。
「ムーンケーキ」と言いますが、「ケーキ」というよりは、「惣菜」「おかず」「主菜」です。
濃厚な風味に、「一切れ」でかなりの満足感があります、共にお茶を「何杯も」飲みました。
気のきいた友人は、ベトナム産の「烏龍茶」も注いでくれました！↓↓↓↓↓ 写真
ベトナムの華僑の人々の「中秋節」も、盛大に祝いの食事を用意して、月見をしながら食べます。
華僑の人々にとって「秋の節句」、皆で一年の幸福を祷る行事です。
お供えする食べ物や花と一緒に、子供は本、女の子は化粧品を並べます。なぜでしょう？？？
→子供達は「学業が順調に」、女の子は「美しい女性になれますように」、と祈願します。
また、毎年、世界各国で暮らす華僑の方々の間で行われる、「月見菓子」のやり取り。
この「月見菓子」へ、それぞれの人々の気持ちが添えられ、交わされています。
その、周囲の人々への「愛」や日頃の「感謝」の気持ちは、きっと、今も昔も変わらないんでしょう。
いにしえ人は月の神秘的な美しさに魅了され、心の内を密かに打ち明けたといいます。
今年も「中秋節」に祈ったたくさんの人々の願いが、どうか・・・月まで届いて叶いますように・・・。
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