*****  2009Feb20thFri   *****   2009年2月のリサイクル活動を振り返ってみました!国連〜中学校までエコなお話し!! 
Friday, February 20, 2009, 23:48 - イベント
関西はしとしと降る雨模様でした。最高気温は、京都・大阪・神戸共に7℃前後です。



京都議定書が交わされて以来、企業の積極的なエコ活動への取り組みが取り上げられています。
まずは、下着メーカーワコールの環境活動への取り組みについてです。
「ブラ・リサイクルキャンペーン」が今月(2月)12日のブラジャーの日から始まりました。
期間は4月22日のアースデーまでです。全国の650店舗の下着店店舗で実施しています。

CO2などの温室効果ガスを削減して地球の温暖化防止につなげようというものです。
「RPF」と呼ばれている産業用固形燃料があります。
一般に、紙やプラスチック、繊維等をリサイクルして作られる固形の燃料で、再生資源の1ツです。
回収したブラジャーは、このRPFに加工されて、製紙会社等で石油や石炭の代わりとなります。

男性の方々には少々分かりにくお話しかもしれませんが、
「ブラジャーを捨てるのを躊躇する」「ためらいを感じる」という女性心理が分かりました。
これは、アンケート調査によるもので、61%の女性がそう感じていると答えています。
下着メーカー、さすがです。ワコールと聖心女子大学 文学部の教授との共同研究で、
一昨年(2007年)実施している女性の下着に関する意識調査の結果から明らかになりました。

そして、去年(2008年)、このブラジャーの回収・リサイクルの活動を試験的に行っています。
およそ600店舗から6千2百人の方から、推定で3万枚を回収することができました。
「推定」というのにも、
回収には「リサイクルバッグ」を使い、回収された袋の中は一切見られない仕組みにしています。
これも女性心理への計らいで、バッグに封をして預けた下着が人の目に触れることはありません。
リサイクルバッグは紙でできていて袋ごと処理工場で加工されます。
今回のキャンペーンでは12万枚程のリサイクルバッグが用意、つまりは目標だという事です。

 

ここからは、今月のニュースを振り返って、リサイクルの話題をピックアップします。
2月17日には、国連が新しい政策を働きかけています。
その名前が、
「グローバル・グリーン・ニューディール=略称 GGND」地球規模の緑のニューディール。
これは、環境問題解決と経済成長や雇用の創出の両立を目指すという、国連の新しい提案です。
国際的な協力の下、投資を増やし地球温暖化対策を強化して、経済成長と雇用の拡大を進めます。
先立って、4月にロンドンで開催される20カ国・地域=G20の第2回の首脳会合で、
G20が実施に合意するように要請します。発展途上の国の問題へも出資を促すものです。
具体的には、
森林破壊への対策や下水処理設備の整備、廃棄物のリサイクルなど現在抱えている問題と、
CO2排出量の少ない交通システムや風力発電などの開発など地球温暖化対策への投資です。

替わって、2月15日に「ストップ温暖化「一村一品」大作戦全国大会」の最優秀賞が選ばれました。
地球温暖化対策の地域ごとに取り組んでいる日本一を決める大会!だそうです。
見事最優秀賞に選ばれたのは、京都市立雲ケ畑中学校です。
雲ケ畑中学校では、地域一帯でまき割りなどに取り組んで教室から80%のCO2を減らしました。
教室には、まきストーブを設置して、節電も働きかけた結果が評価されています。

他には、2月6日、
総合繊維のメーカーのセーレンが広告用の布の再生利用のシステムを発表しました!!
町で見かける広告やディスプレーの特大の旗など、見かけますね。広告幕やバナーと呼びます。
セーレンは、この広告幕を扱い大量に出荷する会社です。その量、2008年度でおよそ100t!!
これまで産業廃棄物として処理されていた布を、脱色し再利用できるプリント技術を開発しました。
これからは、エコマークやナンバーを付ける事で使用後、回収します。
また、新たな広告が回収された布にプリントされます。
布自体がほころんだり痛んだりするまで、同じ布地をリサイクルし続けることができます。
2009年度中に、出荷数量の全量をこの技術を使った再利用対応に切り替える方針、だそうです。

各企業や団体、地域が次々とエコな取り組みを始めています。今月だけでも他に色々とありました。
この1ツ1ツは小さな取り組みが、地球規模での改善に結びついて、成果が現れると良いですね。



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