****  2008Sep23rdTue  ****   オゾン層を気象庁が観測し見守っています!という最新のデータとそのお話!!  
Tuesday, September 23, 2008, 23:31 - プチニュース
秋のお彼岸の中日、早朝からお墓参りに出かけた方々もいるっしゃるのでは???
宗教・しきたりなど、その形はどうであれ、先祖への感謝の気持ちを伝える良い機会ですね。

今日は、環境問題でよく聞かれる言葉の1ツ、「オゾン層」のお話です。

昨日、オゾン層保護活動に関する会合が、東京で幕を閉じました。
今回初めて開催地が東京になりました。国連環境計画(UNEP)と環境省が共同で開き
「アジア地域オゾン層保護担当官ネットワーク会合」と言います。

アジア各国の政府や関係国先機関などのオゾン層保護担当官およそ50人が集まります。
今月(2008年9月)19日から22日の日程で非公開での開催、各国の問題について協議されました。

この会議では、先進国である日本は、
これまでのオゾン層破壊物質の破壊処理の技術やその経験を基に情報提供を行います。
アジアの途上国へのオゾン層保護の問題に関する今後の協力と支援につなげていきます。

ところで、みなさんは「オゾンホール」って分かりますか???

オゾンホールとは、南極上空にできるオゾン濃度が極端に薄くなった部分の事を言います。
毎年、9月から10月の間に出現します。地球規模でのオゾン層保護の観点で注目されます。

実は、今月(9月)11日に気象庁がこの南極の「オゾンホール」について発表しています。
過去最大級に拡大すると予想しています。
8月下旬から、南極オゾンホールが急速に拡大していて、その大きさは既に南極大陸を覆うほどで、
今後、過去最大だった2006年に匹敵する大きさに拡大すると予想しています。

オゾン層は太陽の有害な紫外線の多くを吸収します。人だけでなく生態系全体を保護しています。
そのオゾン層が破壊されますと深刻な問題を引き起こします。
地表に有害な紫外線が増えて、皮膚がんや結膜炎が増加します。
私達人間だけではなく、地球上に存在している全ての生き物にとって重要な役割を果たしています。

今後、今年の南極オゾンホールの拡大について、気になるところです。

 

最後に、オゾン層保護に関する取り組み、地球規模でのお話です。
無知が招いた代償だとされ世界で問題視された事により、最近、一部では回復していると言います。
オゾンの減少を防ぐために、フロンガスの使用が規制され、徐々に再生しつつあるとされています。

オゾン層を破壊=減少させてしまった原因の1つが、フロンガスを大気中に排出した事でした。
生物には無害・無毒と考えられていたフロンは、
1930年頃から、冷房や電気機器の洗浄剤から空気中に捨てられていました。

しかし、
フロンに含まれる塩素原子1つでオゾン分子およそ10万個を連鎖的に分解=消滅させてしまいます。
このことに、1974年にアメリカの化学者、ローランドが警鐘を鳴らしています。

ちなみに、今日気象庁が2008年8月の上空オゾン量、紫外線強度というのを発表しています。
国内で札幌、つくば、那覇、の3地点と、南極・昭和基地で観測されています。
月毎に、過去の数値と比較され、オゾン層保護の観点の指標と考えられています。

この発表では、日本の観測地点だけだと、オゾンが増加したという数値もありましたが、
その最後に、地球規模で見てみると、回復が傾向の領域があるとまとめられていました。
その結果は
アメリカの航空宇宙局(NASA)のニンバス7衛星のデータと、気象庁の観測値から作成しています。
1979年から1992年の月別の平均値との偏差を解析した参照値と比べています。
参照値から10%以上少ない領域として、
北アメリカの一部、
インド洋南部の南緯40度以南、
太平洋の南緯45度以南、
大西洋の南緯50度以南   が挙げられています。

地球規模でのこうした観測や規制が行われています。
各国の関係機関によりますと、オゾンの量が回復するのは、今世紀半ばごろになる見込みです。

また、環境問題の大きな課題の1ツ、温暖化も二酸化炭素の排出が招いています。
専門家は、地球の大気は生態系の中でもっとも脆弱であり、
不要なガスを大量排気する事は絶対行ってはいけないとしています。

今日は、オゾン層保護にまつわる最新の情報について見てみました。



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