*****  2009Feb27thFri   *****   今シーズン2度目の花粉症談義〜研究・開発未来の症状緩和策〜 
Friday, February 27, 2009, 23:39 - 健康・栄養
雪が降りしきる東京の街の様子がニュースで見られました。まだまだ2月です、寒さが戻ります。
今日、関東地方は朝から冷え込み、お昼頃にはには都心では雪が観測されました。
気象庁によりますと、低気圧が南の海上を通る影響で北東から冷たい空気が流れ込んだもので、
2月27日の未明には気温が5℃前後でしたが、夜が明けてお昼の11時には2℃まで下がりました。
明日(28日)昼前からは晴れるとの予報です。
寒暖の差が大きなこの季節、体調管理にはいつも以上の注意が必要ですね。

また、この季節特有の症状、花粉症の季節も到来しています!
今日各紙が「花粉の飛散が本格化した」と伝えました!とうとうスギ花粉が本格的なシーズンです。
民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」が、500箇所に設置した花粉測定機「ポールンロボ」に
各地で、まとまった花粉の飛散が記録され始めています。

実は私、年期の入った花粉症です。外出の時マスク着用を心掛けていますが、
正直、ここ数日は参っています。汗 周囲の花粉症の方々とも注意を呼びかけ合っています。笑 
関西でも花粉の飛散のシーズンが始まったのを実感しています!

Ristorante FUWA le のバックナンバーには
気象情報会社「ウェザーニューズ」の花粉測定機「ポールンロボ」の記事が掲載されています。
ご興味のある方は、詳しくは・・・検索してみてご覧下さいませ。

(☆☆☆☆ 画面右側の「サイト内検索」に「花粉測定機」とキーワードを入力して下さい! ☆☆☆☆

 *****  2008Feb24thSun   *****   
 花粉の自動観測機、全国みんなで協力で進める花粉対策の話!

 *****  2009Feb 5thThr   *****   
 花粉症対策のお薬「抗ヒスタミン」について知っておいた方が良いお話し!   )



飛散の季節だからこそ、今日は最新ニュースから2ツの新しい、または未来の花粉症対策です!笑
2月17日に伝えられました「花粉症にさようなら?」というスギの品種改良の成功のお話し。
富山県で、全国で始めて花粉が存在しない「無花粉スギ」を生産する技術を確立しました!
2月16日に富山県が発表したところによりますと、
全く花粉がない「優良無花粉スギ」を大量生産する技術を確立することに成功しました。
種子から多量に無花粉のスギを生産できる技術を得たものです。種子から育てることで、
これまでの挿し木による苗の生産に比べてスピード生産が可能になりました。

もう1ツの話題は、同様に品種改良による開発で、農業の分野。
現在、二の足を踏んで・・・お蔵入りの可能性がでているのが、「花粉症に効くコメ」の開発です。
食べることで花粉症の症状を和らげることができる遺伝子組み換えの米の研究が行われています。
このコメは、アレルギーの原因となるスギ花粉に含まれているたんぱく質の遺伝子を、
人工的にコメに組み込んだ、という新品種です。

茨城県つくば市の独立行政法人・農業生物資源研究所と東京の日本製紙の研究プロジェクトです。
これは、農林水産省が。2004年〜2007年度の間に合計、6億7千万円の補助金でサポートしています。
しかし、現在、継続的な開発費用が算出できず、商品化へは暗礁に乗り上げた状態、なんだとか。
その背景には、
このコメを「特定保健用食品」として分類するのか、「医薬品」として分類するのか、によって、
商品化へはばかる壁、クリアーすべき実験の内容なども違ってきます。
当初「特定保健用食品」として開発を進めて、ネズミやサルへの実験をし効果を確認していました。
しかし、厚生省が一昨年の1月、「医薬品」として開発するように指摘しました。

このことによって、難易度が上がり暗雲が漂い始め、現在に至る厳しい状況を強いられています。
ヒトへの臨床試験を行い副作用や効能などを調べる、より専門的なデータが必要になりました。
そこから、そのノウハウを持つ製薬会社の協力を募りましたが、1社からも名乗りが上がりません。
専門家の話によりますと、製薬会社が二の足を踏む理由には、
・臨床試験にかかる数十億円の費用、
・コメの様な日用食品が医療品の許可を受けた前例が無い、
・遺伝子組み換え食品が消費者に受け入れられ商品になるか見通せない、等が挙げられていました。
残念ながら、農林水産省は、諸事情により2008年度は花粉症緩和米への補助金を凍結しています。

この花粉症緩和米の商品化が成功すれば、花粉症患者が、
コメを食べながら徐々に身体をアレルギーに慣れることで症状の緩和できる、と期待されています。
今日は、花粉症の緩和に繋がる研究と開発について。林業・農業・医療等、多方面の技術の発展で
“ほっとできる春”を迎えたいのが、花粉症を持つ人々の願いです。関係者の皆様お願いします!!



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