*****  2009Feb28thSat   *****   春の話題ぐるり散歩〜都をどり〜南国果実・フルーツの王様ドリアンなお話し! 
Saturday, February 28, 2009, 23:52 - エンターテイメント(MUSIC/MOVIE/BOOKS)
2月は毎年驚くような早さで過ぎていってしまいます。今年も今日で最後です!




今週、京都の春の訪れを告げる“都をどり”の衣装合わせの模様が伝えられました。
“都をどり”は京都市東山区で開催される恒例行事、舞妓さんが華やかな衣装で舞台で踊ります。
今日の写真は、数年前の“都をどり”の舞台です。京都祇園の春の風物詩として中継しました!

明治維新後の京都に賑わいを戻そうと、都をどりは明治5年(1872年)に始まっています。
今年は、なんと!!137回目!気の遠くなるような長い歴史と、伝統で守られています。
4月1日からの開催に向けて、今週火曜日(2月24日)祇園の歌舞練場(かぶれんじょう)では、
念入りに化粧を済ませた舞妓さんや芸子さんが、新調された華やかな衣装に袖を通しました。

今年の出し物は「水映桜花絵巻(水にはえるサクラのハナ絵巻)」です。
京都の名所の、北野天満宮や祇園白川などにちなんだ8つの演目が用意されています。
舞台で69人の艶やかな踊り手が古都の春夏秋冬を表現します。

華やかな京都の春も、すぐそこまで来ています!



さて「明治維新」の頃、マレーシアではある南国特有の果物がイギリス人探検家に発見されました。

イギリス人探検家はその味を「濃いバターのようなカスタードに強烈なアーモンドの香り
          すっぱくも甘くもなく、また多汁でもないが完璧な味覚である」と表現しました。

何の果物でしょう???19世紀、探検家であり博物学者だったウォレスはさらに、こう続けました。
   「ドリアンを食べる事は1ツの新しい感動でありそのためだけに東洋に航海してみる価値がある!」
ウォレスが「果物の王様=ドリアン」を初めて食べた時に記した言葉です。私は賛成できます!笑
東南アジア原産の果実で、その強烈な臭いから好き嫌いが分かれてしまう独特のフルーツです。
                みなさんはドリアンの味・香りって分かりますか???

くさやと同じではまると癖になる、または、本当にダメで苦手になる、かどちらか、なんですよね。
先日TV番組で、
このドリアンの味を、香料で再現したドリアンサイダーが新発売された!と試飲していました。

私はドリアンの香りも全く抵抗無く食べられる「大丈夫」な方です。笑
それもそのハズ、2年間マレー半島の最南端シンガポールに住みました。
「初めは一番美味しい熟れ時に食べるといい。」というシンガポール人の友人のアドバイスの下、
高級ドリアンからチャレンジしました。笑 その後、おいしいドリアンにめぐり合っています。

この新発売のドリアンサイダーの味よりも気になったのは、イギリス人探検家のウォレスについて。
名前は、アルフレッド・ラッセル・ウォレス(Alfred Russel Wallace)1823年〜1913年の生涯、
生物学者、探検家、人類学者、地理学者として、アマゾン川やマレー諸島などを実地探査しました。

このドリアンについてウォレスは「マレー諸島」という書物に書きました。
「マレー諸島」にはインドネシアとマレーシアにおける探検と発見の記録として出版されていて、
19世紀の科学探検書として後世に最も影響力があり、人気がある一冊だったんですって。
マレー島群、チモール島群、セレベス諸島、モルッカ諸島、ケイ諸島、アルー諸島、パプア島群、
・・・挙がる島の名前を聞くだけで、当時ウォレスが粉骨砕身して探査に奮闘したのが分かります。
ウォレス著、新妻昭夫訳の「マレー諸島」は書店で買う事ができます。

多作で知られるウォレス、著書のうち、191がネイチャー誌に発表されています。
2002年になって、科学史の専門家がウォレスの著作を分析したんだそうです。
それによりますと、生涯22冊の本と747の詳論を書いています。うち508が科学的なものでした。

最後に、「ウォレス線」とウォレスの名前を残した功績も欠かせません。
ウォレス線は、インドネシアの動物の分布を2ツの異なった地域に分布する境界線なんだそうです。
当時、日本で明治維新。文化的な発達から考えるとウォレスの奮励努力の日々が想像できますね。

今日は、話題がぐる〜〜〜りとまわり、まわりました。笑
明治維新に頃からの京都の伝統行事〜ドリアンサイダー〜19世紀の探検家ウォレスの探検記、
楽しんで頂けましたか???春の訪れは何にでもわくわくできる季節です!



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