Tuesday, July 29, 2008, 23:40 - プチニュース
空が大変です！関西では一時的に強い雨が降り雷雨にみまわれました。
雨降りの後、気温もそんなに上がらず涼しい夕方を過ごす事ができました。
それが、夏の夕方涼気を得るための水撒き、打ち水を思い出しました。
ピーカン照りの暑い日には、強い日差しでアスファルトも熱を帯びています。
少量の水をまくことで、その水が気化する熱で気温の上昇を抑制することができます。
さぁ！今日はその打ち水をヒントに作られたという、現代の水撒き、ドライミストについて。
ドライミストというと、屋根の上からシュ〜〜〜ッと噴いている霧の様なもの。
べたつきを感じないほどの超微細水滴（ミスト）をノズルから噴霧して、冷涼感を出します。
実際に、その水滴が瞬間的な蒸発による気化熱によって、ひんやり涼しい感じがします。
90％の人が、このドライミストの設置場所について、「効果がある」と答えています。
気温は1〜3℃低くなります。同じ涼を電化製品を使いますと30〜50倍の電力を消費します。
日本でも都心部の駅のホームや商業施設、歩道なで導入され始めています。
六本木ヒルズでは2006年から、ヒートアイランド現象の一環として「歩く歩道」に登場！
シンガポールでも、最大のショッピング街オーチャードロードの売店の軒先にもあります！
マーライオンに接近してみると・・・吐く水が霧状に風で飛ばされてきて涼し〜〜〜いんです！
で、今日の写真は・・・マーライオンの写真です！！笑 シンガポールリバーを舟で遊覧しました。
さて、日本でこのドライミストが初めて使われたのは、2005年の愛知万博の会場。
当時、暑さ対策に濡れない水滴として注目を集めました。
導入前には、「びしょびしょになる」「化粧が落ちる」などのイメージが懸念されたそう。
しかし、設置してみますと、ドライミスト設置のベンチ周辺は人気となりました。
炎天下の日は特に涼を得ようと、ドライミストの側に人が集まりました。私も覚えています！
ドライミストが設置された歩道橋を歩きながら手を伸ばして水に触れたくなりました！
原理からしますと、懸念された様な事はドライミストの霧ではありえません！
というのも、細かい粒子で水を飛ばしているため、一瞬で完全に気化されます。
手で触っても、服や鞄が触れてもボトボトに濡れてしまったりする事はありません。
さらに、女性の化粧の事まで考えられています。考えられているというよりは、
「女性の化粧が落ちない」を開発の基準にしたそうです。
この観点を基に落ち着いたのが、その水滴の粒の大きさ、直径16μ（ミクロン1μ＝1／100�弌法�
環境に配慮したエコの対策として研究されています。ドライミストの電力消費量節約はもとより、
現在は樹木からの蒸散で気温を下げるという原理と併せて、緑化に取り組んでいます。
最後に、打ち水について少しふれてみましょう！夏の夕方に涼を得る！道路のほこりを抑える！
玄関先の打ち水は来客への心遣いの意味で、日本古来からの風習、神道的な場を清めるからです。
近年では、全国各地の市町村・NPOグループが「打ち水の実施」で環境活動を呼びかけています。
政府は地球温暖化対策のキャンペーンとして打ち水を奨励ています。
また、東京都もヒートアイランド対策として、
数十万人の都民に一斉に打ち水をするという計画もあります。
そうしたキャンペーンの場では、風呂などの残り水を2次利用することを勧めています！
軒先に水をまく風流な日本の打ち水の景色。石畳の路地にゆかたを着た女性ならなおさらでしょう。
今年もと〜〜〜っても暑い夏、エコと日本らしさを忘れずに、涼しく過ごしたいものです。
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