*****  2007June28thWed  *****   たいしたことのないたいしたことあるトイレの話 
Thursday, June 28, 2007, 23:30 - プチニュース
今日のシンガポール、朝はどんよりした曇り空ではっきりしない天気でした。
午後にはすっかりいい天気に回復していました。
暑い日差しの元、みんな「暑い、暑い」といつもの様に言っていました。

ところで、先日北京旅行から帰って、考えるようになったのが家以外の「お手洗い」のことです。

中国語を教わっている先生(老師)達からは、
「中国はニーハオトイレ(公衆便所)が名物!!女子は傘を持参すれば大丈夫だよ!!」
と扉や敷居の無いトイレについて軽いタッチで説明をされました。

ずばり!正直な北京市内の観光地・トイレの感想は
「トイレットペーパーも常備されています。申し分ないのでは???」です。

来年の北京五輪にむけて、地元行政が熱心に取り組んでいる1つが「トイレの改善」です。

2006年の年末までに、
北京市内の5580箇所もの公衆トイレが「近代的な水準」まで改善の手が加わったそうです。
北京市当局が現在改装を勧めているのは北京市内の1000箇所のトイレが対象です。
(ロイター通信社2007年1月16日の調べ)

 

ところで、先日の北京旅行で、「トイレがきれい!トイレがきれい!」と大喜びしていたのは
これまでに中国へ旅行の経験があり、以前の中国のトイレ事情を知る人達でした。

実は、2008年の北京五輪オリンピック開催にあたって、
なんと!3年ほど前から「北京市内のトイレ事情の改善」について注目が集まっています。
そこで、各国の新聞紙面に掲載された記事を紹介しましょう。

まず、「中国新聞社」2005年3月6日付の記事では、
『北京オリンピック トイレ革命を待ち望む』

⇒北京公衆トイレの現状に憂慮を示しています。

2004年11月17日付「BBC中国語版」では、
『2004年の開催の第4回世界トイレサミットが北京で開かれた。
テーマは「トイレの改善、人類生活のクオリティーの向上」日本を含む15カ国が参加。
「北京の公衆トイレの過去、現在そして未来」などの焦点に絞って議論を進めた。
「公衆トイレが北京五輪の汚点になりかねない」という声が中国スポーツ管理機関から聞こえる。』

⇒トイレは「忘れられた人権」だと訴える代表もいて
 国民の日常生活の改善につながるとまとめています。

また、同じ日の「法制晩報」掲載の記事では、
『今後公衆トイレ建設・運営の資金を確保するため、政府財政投入の他に、
税金の優遇措置などで民間企業の参入を促し、さらに、外国投資にも開放する。』

⇒つまりは、トイレは1つの産業として、展望が開けてきていると解説されています。

その2日後の、「金融時報」の記事では、
『数だけでなく、その衛生状況も悪い。
中国メディアは、北京を訪れた外国人旅行者が中国の公衆トイレをこう表現すると紹介している
―「鼻を押さえて入り、つま先立ちをして出てくる」』


そして、今年のはじめには世界各国のメディアで大大的に
今後の北京のトイレ事情の具体的な改善目標が市当局責任者の話として伝えられました。

1.「全てのトイレは清潔で節水が考慮され、効率的な換気装置が据付けられたものになる」
2.「どこからでも歩いて5分以内に公衆トイレを確保する」

 

北京市内の公衆トイレの改善は大規模に、そして多くの政府の財政・税金を使って進められています。
ところで、公衆便所の施設・衛生上の管理費として費用を集める方式の「有料トイレ」もありますね。
世界史最古の「有料公衆便所」は、西暦74年にローマ帝国で設置されたものです。
これはウェスパシアヌスが内乱後に財政立て直しのために有料のトイレを設置しました。
反対したグループに対して反論したセリフ、
「Pecunia non olet(=金は臭わない)」がのちに有名な文句として広まったそうです。

中国語でお手洗いへ行く時には「失陪一下(shi pei yi xia)」というのがフォーマル、
「方便方便(fang pian fang pian)」、「一号 (yi hao)」
なども婉曲にトイレをさす言葉で、普段の会話で使えます。

トイレの事いろいろと考えてみました。みなさんの生活に身近なトイレは???



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