Friday, August 03, 2007, 15:15 - 美食
シンガポールに来て食べる頻度が多くなった料理の1つに、「ショーロンポー」があります!

皮は餃子やシュウマイの皮、形は肉まんの形、大きさは直径3cmほど!
シンガポールに住んでいる方々にとっては、「何を今さら・・・」という説明になるでしょう。
蒸籠で蒸して出てくる中華料理の点心の1つです!
特徴は、薄い皮の中に包まれたひき肉のあんからたっぷりと出るスープ、肉汁です!
↓↓↓↓↓ 写真 チャイナタウンのはずれにある中華料理店のショーロンポー

中国出身の恩師とテーブルを囲んだランチの事、
「このスープはどうやって作るとできるでしょうか???」
という質問。豚肉の挽肉の脂肪分から熱で自然に溶け出てきているという訳ではないんです。
みなさんは、「煮こごり」って分かりますか?「煮こごり」は平たく言うとゼラチンです。
ゼラチン、つまりはゼリー状の肉汁の粒を具材に混ぜてから、ショウロンポウのあんを作ります。
現在の飲食店で食べられるショウロンポウには、食品用のゼラチンが使われています。
ショウロンポウは上海の西北の町、南翔が発祥です。
元祖のショウロンポウレシピには、「肉皮凍」と呼ばれている独特のゼラチンが使われています。
この「肉皮凍」は豚の皮を煮込んだスープからできています。
「肉皮凍」を冷やし固めた後、豚肉の挽肉などのショウロンポウの具の中に混ぜ込んでいました。
今の食品用のゼラチンには、鶏や豚皮、牛の骨、鮫の軟骨などを素に加工して製品があります。
いずれにせよ、
このゼラチンが、蒸籠で蒸された時の高熱で溶け出して液体のスープに変わります。
この肉汁をこぼしてしまっては、ショーロンポウを食べる意味が無いとも言われてしまいます。笑
中国人やシンガポール人、台湾人の友人達は母国でも食べ慣れているため、
まだショーロンポー「初心者マーク」の私に食べ方のレクチャーをして注意を促してくれます!笑
ショーロンポウの中心を箸で取り、レンゲへ素早く載せます。
その後、上の方を少しかじって皮に穴を空け、空けたと同時に息を吸いながら、
中のスープを一気に味わいます!

このスープを人々がどれだけ重んじているかというと。
例えば、以前チェーン店のショーロンポー専門店でショーロンポーを食べた時の事。
↑↑↑↑↑ 写真 湯気をたてながら蒸したての蒸籠が運ばれてきました。
その場で、その中のショウロンポーの1つの皮が破れている事に、店員さんが気が付きました。
その店員さんは私達に深々とお詫びをしました。その15分後に、新たな蒸籠が運ばれてきました。
その中には「1つだけショーロンポー」。
破れたショーロンポーの代わりを、わざわざ調理してきて下さいました。
このエピソードからもわかる様に、
友人達の言う「この肉汁をこぼしてしまっては、ショーロンポーの・・・」はホントなんですね。
今日はそんな「ショーロンポーに含まれているスープについて」の話でした。
ショーロンポーの「ゴールドカード免許」の持ち主である友人達とテーブルを囲んだランチ。
メニューの数々を写真にてお楽しみ下さい!この店は以前紹介したシンガポールにある店です。
上海出身の主人が経営する「上海発祥の老舗饅頭店」の味をそのまま再現しています!!
詳しい内容は、5月17日の記事をご覧下さい!
(***** 2007May16thWed *****上海ショーロンポーのルーツをたどる in Singapore! )




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