Saturday, September 08, 2007, 17:41 - イベント
いよいよ金曜日、大学の授業も週末でひと時の休みです。
「フライデーナイト」文字通り繁華街オーチャードでは人の波がピークを迎えています!
百貨店の前で大々的に開催されていたイベント「National Union Dance Chanpionships 2007」!
今年で13回目となる中国獅子舞のコンテスト、5日間に亘って開催されています!
オーチャードロードに響き渡る、ドラやシンバル、太鼓のなどの独特な囃子の音に引き寄せられて
買い物客や観光客の方々がこぞって見学していました!自然と歓声や拍手がわき起こります!


広場の中央に特設された舞台、その下には囃子が演奏のできるスペースが設置されています。
それを、ぐるりと囲む形で観衆が見守ります!ほんとに!たくさんの人々が見ていました!

ステージ正面は大人気です!立ち見のお客さんが、わずかな隙間から見える獅子の舞を眺めます。

日本の正月に見られる「獅子舞」はこの中国の伝統芸能の獅子舞から由来しています。
この獅子舞のダンス大会は、華人と呼ばれる華僑の人々が多いシンガポールらしい大会と言えます。
現在中国獅子舞は中国本土はもとより世界各国のチャイナタウン(中華街)で見られます。
獅子舞は古くから民衆に愛され、神祭儀式、婚礼式典などで舞われ、語り継がれてきています!
ところで、「獅子舞の起源」っていつ頃この事か想像がつきますか?
はっきりとは判っていないそうですが、「唐」の時代にはすでに始まっていたと言われています。
当時の史書などから、古くは「五方獅子」という獅子舞の存在が明らかになっています。
「唐書」の音楽誌の一節、伎楽「太平楽」に「五方獅子」という件があります。
「五方獅子」とは・・・獅子が立つと高さが一丈=およそ3mもあります!
この「五方獅子」は特別な獅子舞で、獅子を囲む楽団と舞踊隊だけでなんと!140人!います!驚
東西南北と中央の五方向に並んだ五頭の獅子を取り囲んで、伎楽の「太平楽」を舞い踊ります。
現代の獅子舞とは、世界各国で各地域毎の有志達が集まり、日常的に練習を重ねています。
オーチャードロードに集った各地域の獅子舞チームは、トラックの荷台に乗って移動します!
シンガポールで暮らしていますと、このトラックを一般道路で走っているところを見ます!
旧正月や地域の祭り、結婚式など節目毎に。これで何かめでたい事があったんだと分かります!笑
大きな三角形の団旗を風になびかせやって来ます。荷台から囃子を軽快に響かせます。
(バックナンバー***** 2007FEB25thSun ***** ここまでやるとすごいよ!中国獅子舞!!
(2月26日(月曜日))の記事には獅子舞の団体がトラックで移動している様子が見られます!)
日本でも、神戸・横浜の中華街を中心に、華僑の人々により語り継がれ、
現在でも高校や大学などの学生、または社会人グループによりコンテストが開催されています。
以前、高校生の「中国獅子舞のコンテスト」について中継取材で話を聞かせて頂いたことがあります。
本格的な獅子舞はアクロバティックな動きが多いため、日頃の厳しい練習が必要だと言っていました。一年を通して、体力やチームワーク、高度な技術を磨いて、あの芸術的な舞いを完成させます。


さすが、華人の人々!今夜のコンテストは大変内容の濃い物でした。
その獅子を見事に操るその技術に、さまざまな人種の人々が目を奪われて拍手を送っていました!
割れんばかりの拍手の中、獅子は生き生きとした動きでステージを飛び回ります!
金や銀、原色で、愛嬌のある表情で、時に愉快に、時に豪快に踊ります!
太鼓、銅鑼、シンバルの音が街中に鳴き渡り、金曜日の夜を一層華やかに染めていました。
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