*****  2007SEP 14thFri   *****   スマトラ南部沖合地震の話し シンガポールのニュース  
Friday, September 14, 2007, 07:34 - プチニュース
地震がほどんど起こらないと言われる国シンガポール。そのシンガポールが揺れました。



9月12日(水)シンガポール時間の夜7時10分 
スマトラ沖合で発生した地震のために強い揺れが感じられました。
9月13日(木)シンガポール時間の朝7時49分、そしてその4時間後11時35分に強い余震がありました。

地震が起こらないと考えられているシンガポール島内には、高層ビルや高層住宅が建ち並びます。



ところで、シンガポールでどれくらい地震が起こらないのか??? この国に長年住む人々にとって、
「地震」はTVや映画の世界の出来事くらい日常の暮らしから、かけ離れたものだそうです。

今回、私の周囲を見てみても、この地震の揺れを感じたのは、多くが日本人の友人でした。
その揺れは、住居の中の、ライトや壁掛けなど天井から吊らされているものが揺れるほどです。
今回の地震は、体感で余震も含めそれぞれ、震度2以上の揺れはありました。



シンガポール政府が、13日の夕方発表した調査結果によりますと、
12日のスマトラ南部沖合で震度8.4の地震が起こった1度目、
シンガポールでもビジネス街で一時人々が避難する騒ぎになりました。
その後の調査で、シンガポール国内にある170のビルやHDBフラット・コンドミニアムなど
の住宅を含む高層の建物には、この地震の影響による異状は見つからなかったそうです。



ここからは、このスマトラ南部沖合地震の発生で追って伝えられた関連ニュースをつづります。

アメリカの地質調査所の正式発表によりますと、この地震はインドネシア時間で、夜の6時10分、
スマトラ・ブングルの沖合130KMでマグニチュード8.4、震源の深さが30KM。
地震発生時刻から夜の11時まで、この地震による津波の警報が発令されていました。
震源地に近いメンタワイ諸島では当日の夜、1.5メートルの津波が観測されました。
また、マレーシア、スリランカ、インド、シンガポールなどで同時に揺れが感じられました。

翌日に続いた大きな余震については、いずれもスマトラ島のインド洋沖が震源で、
マグニチュード5以上の余震が頻発しています。そのため、周辺では4度に亘って津波警報も発令。

そして、9月14日(金)インドネシアの社会省当局者はスマトラ南部沖合地震の死者と負傷者を発表。
死者の数は17人に、負傷者は十数人、最大の被災地となったのはブンクル州でした。
ブングル州では全壊32棟、半壊などの被害を受けた建物が1600棟となりました。

インドネシア政府によりますと、被災地では現在政府と赤十字社による支援活動が行われています。
医薬品や救援物資の支給、被害者の病院への収容と治療など。
ブングル市では、病院は仮設テントを設置して、負傷者へ対応しています。
現地からの報道によりますと、未だ続いている余震に、不安でおびえる人々も多いそうです。

また、インドネシア国家開発計画庁は、被害総額の算定に1週間から10日の日数を要するとして、
ブングル州南部のムコムコ県で、多数のビルと住宅が倒壊して被害が深刻だと発表しました。
また、復興費用は、国家予算から2兆7000億ルピア(日本円で340億円)の拠出が予想されています。

日本の企業では9月13日に、航空会社2社が救援物資の無償輸送を実施すると発表しています。
それぞれ、10月の中旬・下旬頃まで民間援助団体の人員などと共に、救援活動に協力します。

犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈りします。今後、より良い被災地での復興活動を願います。



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